日本には新築で家を建てたらお祝いをする文化があります。
新居を建てた友人や親戚、知人に、新居に招いてもらったときにはぜひ、新築祝いとして何か贈り物を持っていきましょう。
また、戸建て住宅でなくても、新築マンションに引っ越した場合は新築祝いとして扱われます。
ただ、新築祝いはお祝いする機会があまり多くないため、何を贈るのがいいか、贈る際に気を付けなければならないマナーなどあるのかと、わからないことが多いかと思います。
そこでこの記事では、新築祝いにおすすめのアイテムや、のし袋の書き方など注意すべきマナーについて詳しくご紹介いたします。ぜひ最後までご覧ください。
新築祝いには「のし」をつけるのが基本
新築祝いに限らず、お祝い事に対して贈り物をするときには「のし」を付けるのが一般的です。
ただ、そのようなマナーを教わる機会がなかったという方も多いはず。
ご実家で教わったという経験がある人もいるかもしれませんが、全員がそういう機会に恵まれるわけではありません。
そこでまずは、新築祝い等お祝い事に欠かせない「のし」や「のし紙」について詳しくご紹介します。
「のし」ってそもそも何?
まずは「のし」の歴史についてご紹介します。
のしは、もともとはアワビ貝を干したものでした。
漢字では「熨斗」と書きます。お祝い事には生ものを添えるという風習があり、その際に生ものの中でもアワビが、長生きする縁起が良い貝として好んで用いられていました。
高級食材で縁起物のアワビを贈り物に添えることで、「ゲンを担いだ」のだと考えるとわかりやすいかもしれません。
しかし、現代では贈り物にアワビを添える風習はありません。
この風習があった当時も、アワビは高級食材であるため、簡単に入手できるわけではありませんでした。
そこで代わりに生ものを模したものを贈り物に添えるようになったのです。それが徐々に形を変えていき、今の「折熨斗」と呼ばれるものになりました。
「折熨斗」は白と赤の和紙で作るもので使い分けによって4つ種類があります。
中でも目上の人へ使うのは「真」と呼ばれるもの。
上司や取引先への新築祝いを贈る場合にこれを選べば、一目置かれるかもしれません。
また、「蝶花形」と呼ばれるのしはどんな場合にでも使えるものとされているので、覚えておくと便利です。
「のし」と一緒に「水引」をつけよう
贈り物には「のし」だけでなく、水引をかける風習があります。
注意しておきたいのは、「のし」は一般的にお祝い事にのみ付けるものであるのに対して、水引は様々な場合に欠けるということです。
法事に使うものもあるため、新築祝いに誤って選んでしまうと大変な失礼に当たりますので気を付けておきましょう。
選び方は後ほど詳しくご紹介します。
また、現代では「のし」と水引が印刷された紙を、それらの代わりに使用する場合も多いです。それが「のし紙」と呼ばれるもの。
アワビが徐々に簡略化されて「折熨斗」になっていったように、「のし」や水引がさらに簡略化されていったものが「のし紙」なのです。
ギフトショップなどでは「新築祝い用でお願いします」といえば適切な「のし紙」を用意してくれることも多いです。わからない場合は相談するようにしましょう。
新築祝いの「のし」のマナー
「のし」や「水引」についての基礎知識をご紹介しました。
これらの風習はどれも一つ一つ意味があるので、お祝い事の内容によって選び方が異なります。
新築祝いの場合はどのような物を選べばいいか確認しましょう。
新築祝いの「水引」の選び方
水引を選ぶ時のポイントは、使う水引の色と本数、それから結び方についてです。
新築祝いの場合、水引の色はお祝い事で使う赤と白のものを選びます。
赤と金のものはお礼事に、黒と白や、白と黄色のものは法事・弔事の際に使用するものですので、新築祝いには適しません。
また、結び方については地域差があります。蝶結びが一般的ですが、淡路結びを使用する地域もあるようです。
蝶結びはほどけても簡単に結びなおせることから「何度あっても良いお祝い事」に使用します。
淡路結びはほどけにくいことから「長く続きますように」という願いが込められているようです。
新築祝いに対してはどちらも間違いではありませんが、地域の考え方に合わせるようにするのが無難でしょう。
心配な方は贈る前に確認することをおすすめします。
正しい表書きの書き方
お祝い事の贈り物には、「のし」と水引を付けた後、表書きを記入する必要があります。
表書きには、「この贈り物が何に対してのものなのか」「誰からの贈り物なのか」を書くのが一般的です。これを表書きといいます。
新築祝いの場合は「御祝」もしくは「新築御祝」と記入することが多いです。水引の結び目の上に記入します。ふりがなは不要ですので気を付けてください。水引の結び目の下には贈り主の名前を書きます。
名前の書き方についてはあまり細かな決まりはありません。名字のみ、もしくは名字と名前で記入しましょう。
また、結婚すると同時に新居を構えた方への新築祝いの場合には、表書きに「寿」と書く場合もあります。
この場合に「新築御祝」と書いても問題ありませんが、結婚以外の新築祝いには「寿」は使いません。どちらもお祝い事ですが、種類が異なりますので注意が必要です。
新築祝いにおすすめのブランド「Foo Tokyo」
新築祝いの「のし」についてのマナーをご紹介しました。ただ、マナーを確認できてものしの準備は手間がかかります。できればお店でラッピングやのしの用意までしてもらいたいという方も多いでしょう。
そこで、ここからは充実したギフトサービスも提供しているラグジュアリーライフスタイルブランド「Foo Tokyo」のアイテムをご紹介していきます。
ギフトに人気のアイテムを豊富に取り扱うブランドなので、新築祝いに贈りたいアイテムもきっと見つかります。
東京発のライフスタイルブランド「Foo Tokyo」
Foo Tokyo(フートウキョウ)は、「ただいま」から「いってきます」の間にある、やすらぎのおうち時間をデザインするラグジュアリーライフスタイルブランド。
“The luxury of doing nothing(なにもしないという贅沢)”をテーマに、“なにもしない時間を過ごすことへの肯定“をブランドステートメントとして掲げています。
最高級の6A/5Aランクのシルクを使用したパジャマや雑貨、肌触りの良いオーガニックコットンのルームウェアなど、着心地を第一に考えたライフスタイルプロダクトを展開。
新居で過ごす時間をラグジュアリーなものに変えてくれるFoo Tokyoのアイテムは、新築祝いにきっと喜んでいただけるでしょう。
おすすめ新築祝いギフト:ハンドタオル
新築祝いによく選ばれるのがタオルです。
特に、フェイスタオルやハンドタオルは洗い替えで複数枚あっても困らないので重宝されています。
自分ではなかなか購入しないような、少し高級なタオルは贈り物にぴったりです。
新築祝いで避けた方がいいもの
新築祝いで贈り物をするとき、せっかく選んだものが相手の負担になってしまったり、かえって邪魔になってしまったりしては悲しいです。
そのようなことにならないよう、新築祝いで避けた方がいいものも確認しておきましょう。
観葉植物は世話をする必要が生じますので、相手によっては「ちょっと……」と思われてしまう可能性もあります。
大きなものは置く場所に困るということもありますので、相手の状況をよく確認したうえで選ぶ方がいいでしょう。
また、食器や置物は好みが分かれやすいので、こだわりが強い人に対して選ぶ場合はちょっと気を付ける方がいいかもしれません。
家具はすでに持っている場合も多いため確認が必要になりそうです。
相手が実家から独り立ちをするのか、もともと一人暮らしをしていたのかなどによっても必要な物や持っていないものは大きく異なります。
現状を確認しづらい場合は、大きなものや形の残るものは避ける方がいいでしょう。
新築祝いの渡し方とタイミング
新築祝いは品物であれば、新居訪問時に渡すのが一般的です。新居に招かれた場合はそのタイミングで手渡ししましょう。
そうでない場合は、入居後すぐというよりは、一か月程度たってから二カ月以内の間に贈る方がいいといわれています。引っ越しの手続きなどで相手が忙しい時期の負担を減らすためです。
新築祝いのお返しの仕方
新居に招く前に新築祝いをいただいた場合は、お礼として新居に招くのがマナーとされます。
ただ、相手との距離や状況によっては品物でお返しするというケースも少なくありません。
品物を贈る場合、「のし」には「新築内祝」と書くのが一般的です。「お礼」ではないことに注意しておきましょう。
新築祝いは正しい「のし」をつけて贈ろう
新築祝いは門出を祝う素敵なお祝い事です。「のし」をはじめとしたマナーを正しく守って気持ちよくお祝いしましょう。