引っ越し祝いを友達に贈ること。
それは、新たな人生の門出を迎える大切な人への「前途を願う気持ちの現れ」です。
新生活へのわくわくとした期待と、少なからずの不安を抱く友人に素敵なプレゼントを贈って応援の気持ちを伝えましょう。
今回は、「引っ越し祝い」と間違いやすい「新築祝い」とを見比べながら、喜ばれるプレゼントとはどんなものなのかを考えていきたいと思います。
記事の後半では、引っ越し祝いに喜ばれるおすすめの商品をカテゴリー別にご紹介いたします。
友達への引っ越し祝い・新築祝いの違いと、基本マナー

お世話になっている大切な友達が引っ越しをするので、お祝いを包む熨斗(のし)紙を買いにでかけると、「引っ越し祝い」と「新築祝い」の2つの単語が…..
似ている様で異なる、この2つのお祝いの種類を、厳密に答えることが難しい方も多いのではいでしょうか。
引っ越し祝いと新築祝いの違いを知るためには、どんな物件への引っ越しかを明確にする必要があります。
新築祝いはその名の通り、新築戸建や新築マンションにお引っ越しをした際に渡すお祝いです。
一方、引っ越し祝いは少し複雑。
賃貸物件から賃貸物件への移動であれば引っ越し祝いですが、人によっては「餞別」という形式を取る方もいらっしゃいます。
どちらを選んでも、大きな問題はないようです。
また、賃貸から、中古マンションや中古戸建物件を購入して移り住む場合も引っ越し祝いになります。
礼儀を重んじる日本には節目やお祝い事を取り巻く、古くからのしきたりやルールがあります。
「引っ越し祝い」と「新築祝い」の違いがわかったところで、基本的な”決まり事”を見比べてみましょう。
【引っ越し祝いと新築祝い】友達に贈る時期は?
まず引っ越し祝いを贈る時期ですが、引っ越しのバタバタした準備が始まる前が良いとされています。
荷造りで忙しい時に、訪ねていくのは迷惑をかけてしまうかもしれませんので避けましょう。
時間が取れず、引っ越し準備前にお祝いを渡せなければ、時期を改めるのが正解です。
次のタイミングは友達が実際に引っ越しを終えてから1ヵ月から2か月以内が目安になります。
新築祝いを渡すタイミングは、新築の披露パーティーがあるかないかで時期がずれます。
お披露目パーティに招かれた場合は、その時に持参し手渡すか、前日までに配送手配をしておくかの二択です。
手渡しする時は、なるべく目立たない様にするのがポイント。
他の招待客と、贈り物を比較出来てしまうような場面を作らないように注意しましょう。
新築お披露目パーティがなければ、新築から1ヵ月から2ヵ月以内に新築祝いを渡します。
新築、中古、賃貸、いずれにしても引っ越し直前と直後は忙しいものです。
相手への配慮を忘れずに、引っ越しが落ち着いている頃合いを見計らうのが大切なマナーでしょう。
【引っ越し祝いと新築祝い】相場は?
どの程度の品物を購入すればよいのか、贈り物の際にいつも頭を悩ませる問題です。
高価すぎる物だとお返しに気を使わせてしまいますし、安価すぎても恥をかきます。
年齢や地域、関係性によって違いがあるようですが、一般的な相場を調べてみましょう。
引っ越し祝いを友達や職場の同僚 | 3千円から1万円 |
引っ越し祝いを家族や親戚関係 | 1万円から3万円 |
新築祝いを友達や職場の同僚 | 5千円から1万円 |
新築祝いを家族や親戚関係 | 1万円から5万円 |
比べてみると、やや新築祝いの方が相場が高めのようです。
あくまで相場なので参考程度でかまいません。
お祝いを購入する際は、贈り先様との関係性を一番のポイントに予算を決めてみてください。
【引っ越し祝いと新築祝い】渡す時の正しい熨斗(のし)紙は?
引っ越し祝いの贈り物に欠かせないのは、ギフトにかける熨斗(のし)紙です。
お祝いの種類によって熨斗紙の種類も変わりますので間違わないように気をつけましょう。
引っ越し祝いと新築祝いは、何度繰り返してもおめでたいお祝い事とされていますので、のし紙の飾り紐の水引は赤白蝶結びを選びます。
少し迷うかもしれないのは、お祝いの種類を書く表書きに関してです。
引っ越し祝いの場合は、「御引越御祝」「御転居御祝」「御新居御祝」などから選びます。
新築祝いの場合は「御新築御祝」、結婚を伴う引っ越しの場合は「寿」と表記します。
引っ越し先が、新築住宅なのか中古住宅なのか不明の際は「御祝」と書きましょう。
どちらの場合にも対応可能な表書きなので、安心です。
引っ越し祝いはメッセージと共に贈ろう!友達に喜ばれるプレゼントのポイント

引っ越し祝いを大切な友達に渡すなら、せっかくなら喜んでもらいたいのが素直な気持ちです。
引っ越し祝いにふさわしいものや、貰ったら嬉しいものは何なのか考えていきましょう。
また、逆のパターンで、引っ越し祝いには選ばない方が良いものも合わせてご説明していきます。
引っ越し祝いのプレゼントにふさわしい物とは?
引っ越し祝いを友達に選ぶ時に重要なポイントは、やはり「貰った時に負担にならない物」かどうかです。
新居の間取りもわからないので、あまり大きな物は収納場所に困るかもしれません。手頃なサイズ感を守りましょう。
沢山の人からお祝いの品を頂くので「お酒」や「お菓子」、「洗剤」などの重複して貰っても困らないものはおすすめです。
また、引っ越しを機に今まで使っていた古くなった日用品を処分される方も多いと思います。
「タオル」や洗い替えの「マット」などの日用品も喜ばれるでしょう。
もしも友人一同でお金を出し合って引っ越し祝いを贈る場合は、普段買えないような「高価な物」を購入するいい機会です。
引っ越しをする友達がずっと欲しがっていた「家電」や「嗜好品」などを選べば、念願が叶うことになりますので嬉しいのではないでしょうか。
新しい新生活をオシャレに快適に暮らしたいと考える友達には、お部屋に華を添えるオシャレな「インテリア」や「お花・観葉植物」がおすすめ。
ただし観葉植物は育てる手間や置く場所の問題がありますので、必ず贈り先の意向を確認してから購入を決めましょう。
引っ越し祝いのプレゼントに渡してはだめなものとは?
引っ越し祝いの中には、避けた方がよいとされている贈り物があります。
縁起をかつぐ日本人らしい考え方ですが、「赤い物」や「火」を連想するものは、新しいお家に火事を招くとされています。
例えば、火を使うタバコの「ライター・ジッポ」「灰皿」や、食品を温める「電子レンジ」、火を灯す「キャンドル」、熱を発する「ストーブ」などがあげられます。
赤い色のお花やインテリアも、引っ越し祝いの贈り物に相応しくないとされます。
古くからのしきたりですので、気にされない方もいらっしゃるかと思いますが、強い要望がない限り避けた方が無難です。
引っ越し祝いのプレゼントはメッセージ付きがおすすめ
引っ越し祝いのギフトを選んだら、友達に向けてメッセージを書いてお祝いの品に付けましょう。
メールやline、SNSのやり取りが主の現代社会で、手紙やカードを友人に送ることはほとんどありません。だからこそ、貰うと嬉しさも倍増します。
特に「商品券・ギフトカタログ」をお祝いの品に選んでいる場合、開けた際になんとなく味気ない気がして心配ではありませんか?
そこに1枚のメッセージカードが入っていて、友達からの想いが綴られていたら印象は一変します。
短い言葉でかまわないので、新生活への期待と不安で一杯の友達に、応援の気持ちを込めてメッセージを送りましょう。
友達への引っ越し祝いにおすすめプレゼントをカテゴリー別にご紹介

引っ越し祝いのマナーを頭に入れたら、いよいよお祝いの品を選びましょう。
友達の趣味や好きなものを思い出して、喜ばれるプレゼントを想像してみてください。
参考までに、引っ越し祝いに相応しいおすすめのアイテムを、カテゴリー毎にご紹介していきます。
引っ越し祝いには【花】を贈ろう

お部屋をパッと明るくするお花は引っ越し祝いに喜ばれるアイテム。
しかし、生花は水やりや花瓶の用意など手間がかかってしまうので贈り物にすることには賛否両論。
そこで、ドライフラワーやフラワーリースをお薦めします。
オリジナルのインテリアライク柄が施された美濃焼のフラワーベースとドライフラワーがセットになったギフトボックスは、すぐにお部屋に飾ることができるため、引越し祝いにぴったりです。
引っ越し祝いには【タオル】を贈ろう

毎日使用するタオルは何枚あっても嬉しいものです。
特に自分の為には買わないような高級タオルは、引っ越し祝いに貰えると嬉しいアイテム。
「Foo Tokyo」のプレミアムバスタオルのギフトセットは、バスタオル1枚、フェイスタオル2枚の詰め合わせ。
究極の安らぎ感を目的に作られたこちらのタオルは、超希少なオーガニックコットンを贅沢に使用。
柔らかい手触りを実現する為に、日本の一流の職人が、高い技術を用いて一枚一枚織っています。
ずっと顔をうずめていたくなるほどの、ふわふわな肌ざわりは、お洗濯を重ねても持続する特別仕様となっています。
プレミアムの名に相応しい至極のタオルを、大切な友人に贈ってみてはいかがでしょうか?
素敵な引越し祝いを選んで、友達にエールと祝福を

今回の記事では、「引っ越し祝い」と「新築祝い」とを比較しながら、基本的なマナーについて述べてきました。
どんな贈り物をする時も同じかもしれませんが、やはり大事なのは相手の気持ちになってプレゼントを選ぶこと、に尽きる気がします。
新たな生活を始める友達に贈る引っ越し祝いは、これからの明るい未来を応援する友情の証です。
これから例え辛い事や悲しいことがあったとしても、友達から贈られた品やメッセージが思い出となり支えてくれます。
素晴らしいお祝いの品を選んで、友達にエールと祝福を贈りましょう。