生活スタイルが多様化する現代社会で、バスローブの持つイメージや使い方は昔と今とでは変化してきています。
リーズナブルなものから、こだわりの逸品まで、身近な街の店舗やインターネットで簡単に購入出来る時代です。
しかし、バスローブの正しい使い方を聞かれた時に即答できる方は少ないのではないでしょうか。
今回はバスローブの基本的な使い方と、ライフスタイル別のおすすめの使い方をご紹介していきます。
バスローブの基本的な使い方と疑問
日本ではまだ一般的ではないバスローブ。
海外ではよく使われているのに、なぜ日本では外国ほど普及していないのか。
その最も簡単な理由は、浴槽に浸かるか浸からないかの習慣の違いにあります。
欧米の外国人は浴槽に浸かり温まる習慣がありません。
以前に漫画や映画がヒットした「テルマエ・ロマエ」をご覧になったことがある方は、「古代ローマ帝国には大規模なテルマエ(公衆浴場)があったのになぜ?」と思われたかもしれません。
史実と照らしあわせると、あの物語の時代の後に、キリスト教の教えがローマに広く布教したことが理由の一つにあげられます。
テルマエ文化は当時の厳格なキリスト教の教えから、不道徳なものとして捉えられるようになりました。
徐々に衰退していく公衆浴場ですが、極めつけは中世半ばの疫病の大流行です。
疫病の温床となると判断された公衆浴場は、閉鎖されていきました。
欧米は宗教や疫病流行などの歴史的な影響を受けて、浴槽につかるという習慣が根付きませんでした。
シャワーのみの入浴が定番となり、それに付随してバスローブの使用が一般的となったのです。
では、シャワーの後にバスローブをなぜ羽織るのでしょうか。
日本では、日常生活の中でバスローブを使っていない人の方が多数派です。
その為、バスローブに対して「基本的な使い方は?」「正しい着方は?」など多くの疑問があるのではないでしょうか。
バスローブに対する基本的な知識と疑問を順番に見ていきます。
バスローブの基本的な使い方:使うタイミング
バスローブを使うタイミングで最も一般的なのは、浴室から出た直後です。
「バスローブ」と聞くと、ホテルや豪邸の一室で裸の上に羽織り、お酒を飲みながら寛ぐ大人のイメージ・・・。
しかし、基本的にバスローブはルームウエアとして使うものではありません。
お風呂上がりの濡れた状態の体にさっと羽織り、水滴を拭うものです。
バスタオルの代用品として、バスローブで身体を拭き、包み込むのです。
水分を含んだバスローブをそのまま着用し続けると、せっかく温まった体の熱が奪われ湯ざめしてしまいます。
バスタオルとしてバスローブを使用した後は、ルームウエアやパジャマに着替える必要があります。
現在ではバスローブをバスタオルの代用品としてではなく、ガウンとして使用する方も増えてきています。
タオルとしての機能だけではなく、お部屋で羽織った時の見た目や肌触りなども重要視されるようになってきました。
バスローブの基本的な使い方:使う理由
バスローブを使うのは、身体を冷やさない為です。
欧米の方はシャワーでの入浴が多い為、身体が芯から温まっておりません。
身体についた水分は体温を奪っていくので、早急に保温する必要があります。
私たち日本人も、疲れていたり時間がない時など、入浴をシャワーのみで済ませることがあります。
冬の夜遅い時間帯や霜のおりた寒い朝の時間帯、シャワーを浴びたばかりなのに寒くて仕方がない、といったご経験はないでしょうか。
そういった時に役立つのがバスローブ。
濡れたままでよいので急いでローブを着込めば、湯冷めすることもありません。
身体についた水はバスローブに任せて、あとはタオルで頭や足先を拭くだけで済むのです。
バスローブの基本的な使い方 種類とお手入れ方法は?
バスローブの生地は、生地の糸の織り方によって肌ざわりや使用感が違います。代表的なものをあげてみましょう。
タオル地(パイル地)
タオル地は別名パイル地とも呼ばれます。
パイル糸を内側にに織り込んで表面に小さなループ状を作り、それを何個も連ねて出来上がった生地です。
ホテルなどに置いてある厚手のバスローブはタオル地を使用しているものが多く、吸水性にすぐれています。
また、温かく湿気を外に放出しやすい素材の為、タオルや衣服、帽子など幅広くに使用されています。
ガーゼ
ガーゼは縦と横の糸ををわざと大きめの網目で織った薄くて柔らかい素材です。
糸をきつく織らないことで、通気性がよくなりふんわりとした生地になります。
一番の特徴はその優しい肌触りで、吸水性もタオル地同様優れています。
医療用ガーゼ、マスク、肌着、ハンカチなどにも使用されています。
ワッフル
ワッフルは縦と横の糸を、小さな四角がいくつも並ぶように織った凹凸のある生地です。
スイーツのワッフルの見た目を思い出していただくとイメージしやすいかと思います。
四角の真ん中は窪んでいて、肌に触れるのは盛り上がっている縁の部分だけになります。
肌に触れる面積が少ないので、べたつかず軽い肌ざわりとなるのが特徴です。
パイルやガーゼなどよく聞く言葉かもしれませんが、織り方の種類であったことはご存知でしたでしょうか?
保温性やしっかりとした生地の風合いを求めるのであればパイル地、軽くて柔らかいものならガーゼ織り、適度な軽さと硬さを求めるならワッフル織りなど、バスローブを選ぶ際のポイントの一つです。
気になるバスローブのお手入れ方法ですが、ご自宅の洗濯機でお洗濯が可能です。
ただし、毛羽立ちを抑えるため洗濯ネットのご使用をおすすめします。大きな洗濯ネットをご用意ください。
ゆったりしたスペースを保ちながら洗濯槽をまわすこともバスローブの耐久性を保つポイント。
洗濯物を詰め込みすぎると、繊維同士がこすれあってしまい摩耗の原因となります。同じ理由で乾燥機の使用もおすすめ出来ません。
タオル地のバスローブに特にいえることですが、干す前に生地を広げて振るいパイルのループの向きを整えましょう。
長いバスローブは何か所かにわけ、パンパンと上下に振ってひと手間を加えるようにしてください。
パイルの向きが整い、空気を含むことでよりふわふわな干しあがりとなり、吸水性も保てます。
干す際はなるべく風の通りがいい場所で、太陽の光が当たらないように陰干ししてください。
日光を当てて殺菌したい場合は、短時間にしましょう。紫外線により生地を傷める可能性が高い為です。
バスローブの基本的な使い方:正しい着方
基本的にバスローブは家の中で使用するものなので、厳密に着方やマナーを守る必要はありません。しかし、この機会に基本的な知識として押さえておいてもよいでしょう。
襟の合わせは左前か右前か、男女では違うのかなどご説明いたします。
まず襟の合わせ方には「右前」と「左前」があります。和装は男女ともに「右前」ですが、洋装の場合は男性は「右前」、女性は「左前」と別々。バスローブは洋装のルールに従い着用しましょう。
右前と聞くと自分の右手の右の襟が上と思われるかもしれませんが、左の襟が上になります。
初めに右の襟をしまうので「右前」と呼ばれます。「前」なのか「後」なのかという時間的な意味合いを持っています。
家の中で着用するのであれば、着心地を優先して着るのが良いですが、ただし生き方でバスローブを楽しみたいという方はぜひ参考にしてください。
ライフスタイル別、バスローブの使い方とメリット
人それぞれに違ったライフスタイルがあります。
その人によって、バスローブの使い方は様々。ライフスタイル別におすすめなバスローブの使い方をみていきましょう
働く女性のバスローブの使い方とメリット
働く女性は仕事に美容に家事に大忙しです。
仕事で手を抜けば上司から叱られ、美容がおろそかになると女友達から指摘を受け、家事をさぼるとパートナーから批判される・・・。
そんな過酷な毎日のお助けアイテムがバスローブです。
入浴後にバスローブをさっと羽織れば、水滴をバスタオルで拭う手間が省けます。
美容効果の面から考えても、バスローブの着用は肌から余計な水分が蒸発してしまうのを防ぐので保湿効果も。
お風呂上りにボディークリームを塗る時も、バスローブなら全身くまなくケアしやすいので便利です。
子育てママのバスローブの使い方とメリット
小さなお子様がいるママにお休みの日はありません。
毎日が時間との戦いで、育児に奮闘されていることでしょう。
お子様をお風呂に入れるのも、大切な育児のルーティーンの一つ。一緒にお風呂に入ったあとは、風邪をひかせないように子どもをしっかり拭いてあげなければなりません。
遊び盛りの年頃のお子様だと、おとなしくバスタオルを当てられているとは限りません。しっかり身体を拭かないまま、お風呂場から出て行ってしまい湯冷めしてしまうことも。
子ども達だけではありません。
子育てママは自分の身体のケアが後回しになりがちです。
お子様への対応が終わりハッと気付くと寒気が訪れていて、体調不良の原因になってしまう可能性があります。
そんな湯冷めのリスクから、バスローブは家族の健康を守るお手伝いをしてくれます。
バスローブの使い方のメリットは、とりあえず羽織らせてしまえば自然に水分を吸収し、保温してくれる所。
お風呂から出てお子様にさっとバスローブを羽織らせ、ママもさっとバスローブを着用してしまえば二人とも寒い思いをしなくてすむのです。
おしゃれメンズのバスローブの使い方とメリット
女性だけでなく、男性にもバスローブはおすすめのアイテムです。
男性は女性よりも筋肉量が多く体の中で熱を作る機能が高い為、暑がりの方が多いことが理由の一つです。
夏場はお風呂上りの火照った身体にルームウエアを着てしまうと、汗が止まらず衣服が湿って気持ち悪い思いをします。
その為、男性の中には下着のまま時間を置き、熱が引いてからルームウエアやパジャマを着る方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。
この下着の時間が、バスローブの出番です。
バスタオルで体を拭く時間が短縮されますし、ドライヤーをかけて汗をかいても、バスローブが吸水してくれます。
バスローブが購入できるおすすめのお店
バスローブを取り扱うおすすめのお店と商品をご紹介していきましょう。
Foo Tokyo(フー トウキョウ)プレミアム バスローブ スーピマコットン
「Foo Tokyo」は毎日を忙しく働き、息つく間もない現代の人々に「ふぅ」とリラックスする時間を持ってほしいと想いをこめて作られたブランドです。
上質な寛ぎの一時を与えてくれるアイテムが揃っています。「Foo Tokyo」のおすすめのバスローブ「プレミアム バスローブ スーピマコットン」をご紹介します。
「プレミアム バスローブ スーピマコットン」は綿の品種の中での最高級ランクであるスーピマを使用したバスローブです。
スーピマの綿花は産地が限定され大量生産できない為、希少性が高く、まさにプレミアムの名にふさわしい素材。
繊維が細く長いので、生地にすると滑らかな肌触りが得られます。季節を問わず使用出来るので贈り物にも最適です。
超一流の技術を持つパタンナーが、機能性と美しいシルエットにこだわり完成させている至極の商品です。
バスローブの使い方は、より自由により快適な時代へ
この記事ではバスローブの基本的な知識と使い方、おすすめのお店を紹介してまいりました。
バスローブはセレブや欧米の方が使用するイメージから、新しい段階に進化しています。
人の数だけライフスタイルが違うように、ライフスタイルの数だけバスローブの使い方も千差万別。
ご自分にあったバスローブの使い方を自由に発見することで、人生はより豊かで快適なものになることでしょう。
ぜひバスローブを生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
バスロープに関するQ&A
Q:バスローブの着用目的は何ですか?
A:バスローブはお風呂上がりに上がった体温と汗が落ち着くまで羽織る衣類であり、バスタオルの代わりに肌についた水分を吸収。体を保温する効果があります。使用後はパジャマや部屋着に着替え、濡れたバスローブのままでの就寝は控えましょう。
Q:バスローブのお手入れ方法?
A:タオル素材は水分を含んだままにしておくと雑菌が繁殖しやすくなるため、基本的には毎日洗濯するのが良いが、厚手のバスローブは冬場には乾きづらくなるため、使用後にしっかり干して乾燥させておけば、2〜3日に1度の洗濯でも雑菌の繁殖やそれに伴う臭いの発生などを防ぐことができます。濡れたまま放置しないことが注意しましょう。
洗濯は取り扱い表示に従い、乾燥はタンブル乾燥を控え、直射日光を避けて陰干しできちんと乾かすことが大切です。
Q:バスローブとガウンの違いは何ですか?
A:バスローブとガウンは類似する印象があるが、使用目的は異なります。バスローブは、お風呂あがりで水分を拭き取るためのものです。ガウンはパジャマやルームウェアの上から羽織る室内用の上着です。