全国各地で40度を超える猛烈な暑さを観測している今年の夏。熱中症のリスクも依然として高く、複数の地域に熱中症警戒アラートが発出されています。
特にお盆休みが明けた今の時期は、身体の疲れが出やすく、熱中症にかかりやすい時期。十分な睡眠と栄養をとり、身の回りの環境を整えるなどの対策が不可欠です。
睡眠不足が熱中症のリスク要因に?
熱中症とは、高温多湿な環境で体温調節機能がうまく働かず、体内に熱がこもることで起こる障害の総称です。熱中症を引き起こす要因は様々ですが、最近の研究では睡眠不足が体温調節機能を低下させ、熱中症にかかりやすくすることが明らかになってきました。
熱中症対策は、暑さの厳しい日中の周辺環境だけに着目しがちですが、実は夜の過ごし方こそが、翌日の熱中症リスクを大きく左右するのです。
夏の快適睡眠環境
1. 室温は25℃~26℃、湿度は50~60%がおすすめ


夏はついついシャワーで済ませがちという方も多いかもしれません。しかし、睡眠の質を高めるためには、夏でも湯船に浸かることをおすすめします。
人は、深部体温が下がることで眠気を感じるようにできています。入浴することで深部体温が一時的に上昇し、その後少しずつ下がることで、寝付きを良くする効果があるのです。
37℃〜38℃程度のぬるめのお湯に、20〜30分程度ゆっくり浸かりましょう。お好きな香りの入浴剤を使うと、よりリラックスすることができますよ。
3. 寝具やパジャマは通気性の良い素材を選んで
寝ている間も人は約200ml〜500mlの汗をかいています。大量の汗によって、布団と身体の間の湿度が上がると寝苦しさを感じるため、寝具やパジャマは通気性・吸湿性・速乾性に優れたコットンやシルクなどの天然素材を選ぶと良いでしょう。
冷房や扇風機の風が肌に直接当たる場合には、身体が冷えすぎて疲れの原因となるため、夏場も長袖・長ズボンのパジャマがおすすめです。
厳しい暑さはまだしばらく続きそうですが、睡眠環境を整えて元気に乗り越えてまいりましょう。熱中症には、十分にご注意を。