人は大人になるにつれて、感性が鈍くなると言われています。子どもの頃は小さなことに感動して一喜一憂していた人も、いつの間にか全てが当たり前に感じられて、心が動かなくなってしまうのです。
美しいものに気が付かないまま、まるで同じ1日を積み重ねるような人生は、味気ないもの。だからこそ私たちは、様々な芸術や自然に触れ、心を動かし、感性を磨くのです。
大人の夏休みは、人生に彩り添えるような”美”を、ゆっくりと時間をかけて堪能してみてはいかがでしょうか。見過ごしてきたものの本当の価値に気づいたり、駆け足の人生では見落としていた素晴らしい体験との出会いは、あなたの心を動かし、幸せをもたらしてくれるはずです。
私たちからも一つ、服飾の世界で200年の時を越えて愛され続けてきた芸術品をご紹介します。眠れぬ夜のお供として、お楽しみいただければ幸いです。
- 200年の時を越え、職人たちの手で紡がれてきた”リバーレース”
本日ご紹介するのは、Foo Tokyoのフリルレースシルクドレス&キャミソールや、シルクレースブラレット&ショーツにも使われている”リバーレース”の世界。
レースの中でも特に繊細で美しく、気品溢れるその姿から”レースの女王”と呼ばれているリバーレースは、その深みと豊かさを愛してやまない多くのオートクチュールメゾンの熱い支持を受け、誕生から約200年もの間、人々を魅了し続けています。
1813年、イギリスのジョン・リバーによって考案されたリバーレース機は、極細の糸を10,000 ~ 20,000本程使用し、様々な模様に撚り合わせて編むことで、まるで手作業で作られたような繊細かつ優美な柄の表現を可能にしました。現代において、最もハンドメイドに近い機械レースと言われています。
そんな最高級の美しいレースを生み出すリバーレース機ですが、現在では機械そのものを新たに製造することができず、極めて限られたメーカーのみが設備を保有し、200年以上経った今もメンテナンスをしながら使い続けることによって、伝統・技術を受け継いでいます。
リバーレース機は扱いが難しく、高度な生産技術と熟練の技が求められます。そのような厳しい環境下においても絶やすことなく紡ぎ続けた職人たちの努力によって、現代も美しいリバーレースが存在するのです。
リバーレースが”最高級レース”と言われる所以は、このような背景と繊細な美しさ、希少価値によるものなのです。
- リバーレースとシルクの出逢い
最高級リバーレースは、しばしば高級ランジェリーやウェディングドレスなどの装飾として用いられます。美しい光沢を持ち高級感のあるシルクとの相性も良く、双方の魅力を引き立て合います。
歴史のあるリバーレースですが、シルクの歴史はさらにずっと深く、初めて絹が生産されたのは、今からなんと5000年も前なのだそうですよ。
- アンティークのように、経年変化を愉しむ
フランスには、物を大切に長く愛用する文化があります。それを象徴するように、フランスでは毎週末、どこかしらで蚤の市が開催されており、リバーレースもしばしば店先に並びます。経年変化が深い味わいとなるのです。
もし、あなたがリバーレースを迎え入れたいと考えているのであれば、ぜひ丁寧にお手入れしながら、長い付き合いを目指してみてください。時間の経過とともにゆっくりと深みを増し、アンティークのような風合いを出すリバーレースの変化をお楽しみいただければ幸いです。
- ちょっぴり贅沢な大人の夏休みに。ラメ糸のリバーレースが映える、シルクドレスはいかがですか?
いつも忙しく頑張っている皆さま。大人の夏休みは、ゆったりと時間が流れる場所で、「何もしない贅沢な時間」を堪能してみてはいかがでしょうか。
何もしない時間は、鈍くなった感性を刺激して、忙しい毎日の中では気づかなかった美しいものに気づかせてくれます。
そんな特別な時間を過ごすあなたに相応しい、リバーレースの装飾が美しいシルクドレスをご用意しております。お手にとったら、ぜひ繊細なレースに紡がれた歴史や、受け継がれてきた職人の技に思いを馳せてみてください。
Foo Tokyoのプロダクトが、あなたの「何もしない贅沢な時間」に彩りを添えられるよう願っております。