心の霧が晴れる、モーニングページのすすめ

やらなければならないタスクに追われる多忙な日々の中では、自分の本当の気持ちを見失ってしまうことがあります。思い描いていた夢も、いつの間にか心の奥底にしまったまま、埃をかぶっているかもしれません。

私たちの心の奥底には、自分でも気づいていない”本当の気持ち”が眠っています。そしてそれらは、私たちの人生を輝かせる、”創造”の原石です。本日は、自分自身の隠れた本音と向き合い、未来を開く「モーニングページ」についてご紹介いたします。

- モーニングページとは

モーニングページとは、ジュリア・キャメロン氏が著書『ずっとやりたかったことを、やりなさい』にて紹介している、創造性を回復するための基本ツールのひとつです。

毎朝起きたらすぐに一冊のノートを開き、心に浮かんだことを3ページにわたって素直に書き出していきます。嬉しかったこと、悲しかったこと、腹が立ったこと、将来やってみたいこと、やりたくないこと、何を書いても構いません。もし、何も心に浮かばなければ、「何を書いたら良いかわからない」と書くのです。ここでは、「心の中にあるものを、一旦全部出し切る」ということが大切になります。

自分が普段、どのようなことに興味を持っているのか。何に幸せを感じ、不満を感じているか。今ほしいものは?将来実現したいことは?理想の暮らしは?

このように隠れた本音を書き出すことで心が整理され、創造性が高まり、あなたが持つ本来の力の発揮をサポートしてくれる、それがモーニングページです。


- モーニングページの決まりごと

1. 朝起きてすぐに書く

モーニングページは、まだ自分自身のスイッチが入る前に書くというのが重要です。朝起きたまっさらな状態の時が、最も無防備で、素直な状態だからです。正直な心でノートと向き合うと、普段とは違う表現やニュアンスの言葉が浮かぶかもしれませんよ。

2. 手書きで書く

心に浮かんだ気持ちや考えを、ノートに手書きで書いていきましょう。パソコンやスマートフォンでも文字を起こすことはできますが、その手軽さ故に、文章を美しく整えようと修正を加えたくなってしまいます。モーニングページは、その時のありのままの自分と向き合う時間であり、美しい文章を書く必要はありません。書き間違いもそのままで構いません。

また、手書きで書くことによって脳が活性化されるという効果も期待できます。パソコンやスマートフォンで文字を打ち込んだ時と比べて、記憶にも残りやすいため、より高い効果を実感することができるでしょう。

3. 人に見せない。8週間は読み返さない。

モーニングページがうまくいくと、他の人に勧めたくなるかもしれません。しかし、「見せて!」と言われても、誰かに見せてはいけません。

誰かに見せる可能性のある文章は、どうしても自分をよく見せようとしてしまったり、綺麗な文章を書こうという意識が働いてしまうからです。

モーニングページはあくまで、自分の素直な気持ちと向き合うのが目的。どんなに親しい相手であったとしても、見せないようにしましょう。

さらに、記入したページは、自分自身でも8週間は読み返さないようにし、9週間目に初めてノートを見返します。そうすることで、何度も出てくるキーワードが浮かび上がったり、思考のクセが見つかるなど、今まで気づかなかった自分自身について知ることができるはず。マーカーを使って、何度も出てくるキーワードや、重要だと思った部分に印をつけながら読み返してみましょう。


- 完璧じゃなくてOK。まずは続けてみる

モーニングページを紹介している著書『ずっとやりたかったことを、やりなさい』の中では、A4ノートに1日3ページ、毎朝欠かさず継続して書き続けることを提唱しています。

しかし、朝の時間はとても忙しく、貴重なもの。人生を良くするための方法であったとしても、辛いと感じてしまえば継続するのは難しいものです。

提唱された方法通りでなかったとしても、自分と向き合うモーニングページの時間には良い効果が期待できます。

例えば平日のみ、15分だけなど、まずは無理のない範囲で続けてみることから始めましょう。


- 毎日続けたくなる、環境を整えよう

継続するために必要な要素の1つとして、「その時間が楽しみであること」が重要です。せっかくいつもより早起きをして取り組むと決めたモーニングページの時間が、毎朝楽しみになるような工夫をほどこしてみましょう。

まずは、お気に入りのノートとペンの用意から。道具にこだわることで、朝、ノートに向かい合う時間が楽しみになります。

続いては、環境です。朝起きてすぐ、穏やかな気持ちでゆったりとモーニングページに向き合う時間には、好きなホットドリンクを用意してみたり、アロマキャンドルに火を灯すなど、心地よいと感じる工夫を施してみると、前向きな朝を迎えることができますよ。


- 心の霧を晴らし、創造性に栄養を

創造性は、誰にでも備わっています。その創造性に栄養を与えるのが、モーニングページです。2024年はまだまだ始まったばかり。今年の新たな習慣として、理想の未来を引き寄せる「モーニングページ」を取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

 

モーニングページのお供に
穏やかな時に灯るアロマキャンドルはいかがですか?