
目的のない時間を過ごしたり、抱えている問題を脇に置いて心を漂わせてみる。そんな時間を過ごすことに、罪悪感を覚えた経験はありますか?
この問いへの答えが「Yes」の場合、あなたは”頑張りすぎてしまう人”かもしれません。
様々なしがらみに支配された現代社会において、取り残されまいと必死に生きていると、いつの間にか「休むこと=悪」という思考にとらわれてしまうことがあります。
有益なことをしよう。何かを成し遂げよう。そのような意識は結果を出す上で不可欠なものですが、そればかりを追求し、休むことを蔑ろにしてしまうと、疲れやストレスが溜まり、幸福を感じにくくなってしまいます。
意識的に休んで、活動のクオリティを上げる。そんなメリハリのある生き方こそが、幸せに生きるコツなのかもしれません。
オランダ流「何もしない」リラックス法
休息を暮らしに上手く取り入れている国があります。世界幸福度ランキング5位のオランダです。(日本は幸福度ランキング世界55位)
オランダにはNiksen(ニクセン)という言葉があります。「あえて何もしないこと」「目的を持たずに時間を過ごすこと」を指す言葉です。
頑張りすぎによる燃え尽きを避けるため、意識的に目的を持たない時間を作る。Niksenは自分を労わるアプローチの一つとして、休むことが苦手な日本人の間でも注目を集めています。
忙しい時こそ取り入れたい「Niksen」
Niksenは、誰でも今日から実践することができます。
窓の外をぼーっと眺める。
ゆったりとコーヒーを嗜む。
目的地を決めずにぶらぶらと散歩をする。
ソファに寝転がって、好きな音楽を聴く。
これら全て、Niksenです。ポイントは、目的を持たないこと。計画を立てず、思いのままに過ごす休日なんかも良いですね。
抱えている問題や、やらなくてはいけないことから一時的に離れ、クールダウンの時間を取ることは、頑張りすぎていつの間にか狭くなってしまっていた視野、向き合ってこなかった思考、感情に気づくきっかけに。ストレスや負荷のかかった状態から脳を解放すると、想像力が高まるため、思いもよらぬひらめきが生まれたり、仕事の効率が上がるとも言われています。
何もしない時間を過ごすことは、”怠け”ではありません。幸せに生き、より輝くために必要な時間です。
忙しい時にこそ、暮らしの中に意識的にNiksenを取り入れてみましょう。

