ようやく全国で梅雨明けの発表が相次ぎ、いよいよこれから夏本番。高温多湿な日本の夏は、夜ですら冷房なしでは過ごせないほどに。
しかし、冷房を効かせすぎると、今度は自律神経が乱れたり、寝つきが悪くなってしまうこともあるんです。
疲れが出やすい夏は、他の季節以上に”良い眠り”のための工夫が必要です。本日は、皆様が厳しい日本の夏を元気に乗り切れるように、真夏の快眠テクニックをご紹介いたします。
- pointその1. 深部体温は緩やかに下げる
人の身体は、夜になると手足から少しずつ熱を放出し、深部体温(脳や内臓など、皮膚よりも深いところの体温)を下げることにより、自然と眠気が高まっていきます。
しかし蒸し暑い夏の夜は、なかなか深部体温が下がらず、寝付きが悪くなる原因となってしまうのです。
では、深部体温を下げるために、冷房でキンキンに冷えた部屋で眠れば良いのかといえば、そうではありません。部屋を冷やしすぎると、今度は手足の毛細血管が収縮して、うまく放熱することができなくなってしまうからです。
一般的に、最も睡眠環境に適した室内温度は26度〜28度だと言われています。眠る30分ほど前には寝室のエアコンをONにし、睡眠環境を整えましょう。
また、寝る時にエアコンの風が直接肌に当たらないよう、風向を天井に向けるなど工夫すると良いでしょう。
- pointその2. 夏でも湯船に浸かることで、深部体温が下がりやすくなる
ついついシャワーで済ませてしまいがちな夏のバスタイムですが、深部体温が下がりにくい夏こそ、湯船に浸かることが重要になります。
お風呂に浸かることで深部体温が上がると、身体はその反動で体温を下げようとします。その身体の反応を利用することで、睡眠導入が上手くいきやすくなるのです。
夏の入浴は、38度〜40度ほどのお湯に20分程度浸かるのがおすすめです。
- pointその3. 部屋着からパジャマに着替えて、入眠儀式
寝る時も、ゆったりとしたTシャツ短パンなど部屋着のまま寝ているという方も多いかもしれませんが、より良い眠りを手に入れるなら、睡眠前にはパジャマに着替えるのがおすすめです。
入眠儀式というと大それたように聞こえますが、要するにパジャマに着替えるという行為が寝る前のルーティンとなることにより、脳がおやすみモードに切り替わりやすいのです。
- pointその4. 寝具やパジャマは汗を吸ってくれるものを
寝ている時に、人はコップ一杯分の汗をかくと言われています。その汗が、体と寝具の間でこもることにより湿度が上がり、寝苦しさを感じる原因の一つとなっています。
そこで、夏のパジャマ選びは、しっかりと汗を吸収してくれる綿やシルク製のものを選ぶと良いでしょう。暑いと半袖タイプを選びたくなりますが、全身の汗を吸収してくれるゆったりとした長袖タイプが理想的です。
寝具には、綿や麻などの自然素材を使ったもので、肌触りが良いものがおすすめです。最近では接触冷感機能のある寝具も多く販売されていますが、それらを取り入れる際には、吸汗性の有無を確認してください。
寝つきが悪かったり、夜、暑くて何度も目が覚めてしまう日が続くと、なかなか疲れが取れず、自律神経が乱れ、夏バテの原因となってしまいます。今回ご紹介した快眠テクニックは一例ですが、少しでも参考にしていただければ幸いです。
寝苦しい夜のお供に
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