シルクは繊細で上質な素材。その美しさを保つには丁寧なお手入れが欠かせません。
「お手入れが面倒」と感じる方も少なくありませんが、実はその時間は、日常の喧騒から離れて心を落ち着ける“上質なリチュアル(儀式)”に変えることができるのです。
ぬるま湯にお気に入りの中性洗剤を溶かし、やさしく手で押し洗いをする時間は、まるで繊維のひとつひとつに語りかけるような穏やかなひととき。
乾いたタオルに包んで水分を吸い取る工程も、やわらかなシルクの感触に触れながら自分自身の感覚を整える時間になります。
シルクにアイロンをかけるときの、あの真珠のような光沢に再び出会える瞬間は、まるで宝物が蘇るような感覚。「大切に扱えば、こんなにも応えてくれる」という喜びが、次第にお手入れそのものを楽しみにさせてくれるのです。
“丁寧に扱う”ことが、自分の暮らしへの愛情に変わる。シルクのお手入れは、そんな小さな幸せを運んできてくれるのです。今まで「面倒」と思っていた方も、ぜひ一度、その工程を“自分のための静かな時間”として味わってみてはいかがでしょうか。
シルクのお手入れ方法 Q&A
Q. お手入れの頻度は?
A .毎日着ても、4日に1回程度で十分です。
シルクには、抗菌・防臭効果が備わっています。そのため、通常の衣類に比べて、お手入れの頻度は少なくても大丈夫。週に1度、休日の午前中などに、お好きな洗剤の香りに包まれながら、お手入れする時間をお楽しみいただければ幸いです。
Q. 洗濯機で洗えるの?
A. 可能ですが、手洗いをおすすめしております。
長く美しいシルクをお楽しみいただくために、お洗濯は手洗いをおすすめしております。もしご自宅の洗濯機をご使用になる場合には、必ず洗濯ネットに入れ、洗濯機の「お洒落着コース」や「ドライコース」などをご使用ください。
また、洗濯機を使った過度な脱水は、生地にシワが生じる原因となりますので、ご使用はなるべくお控えください。
Q. 洗剤は何を使ったらいいの?
A. 中性洗剤(おしゃれ着用洗剤)をご使用ください。
通常のお洗濯に使用する洗剤は、「弱アルカリ性」のものがほとんどですが、タンパク質を主成分とするシルクに弱アルカリ性の洗剤を使用すると、生地が劣化する恐れがあります。
ですので、シルクのお洗濯の際には、中性洗剤(おしゃれ着用洗剤)をご使用ください。
シルクのお洗濯におすすめの中性洗剤は、Foo Tokyoオンラインストアにもお取り扱いがございます。
Q. 手洗いのコツは?
A. 「軽く泳がせるように、サッと短時間で洗う」を意識してください。
- 手洗いの手順 -
1. 大きめの洗面器等にぬるま湯と中性洗剤を入れて溶液を作る。
2. シルクを両手でふわっと持ち、液の中で軽く泳がせる。
※この時、強く擦ったり、絞ったりしないようお気をつけください。
3. 溶液を流したら、ぬるま湯を入れ直して②と同じようにすすぐ。3回程水を変える。
4. 水からシルクをあげたら、軽く水を落とし、バスタオルの上に置いて挟むようにして水分を吸わせる。
※シルクは水が滴るくらいで大丈夫です。脱水のために絞らないのがポイント。
5. 日陰で風通しの良い場所で乾かす。平干しがベスト。
※平干しすることで、型崩れを防止することができます。
Q. シルクの皺が気になります。どうしたらいい?
A. 当て布をしてアイロンがけが可能です。
シルクを迎え入れた時の、皺のない状態にしたいという方は、アイロンをかけて皺を伸ばす方法があります。その際に、以下のポイントを抑えることで、生地が傷まず、綺麗に仕上げることができます。
・アイロンは低温(110℃〜130℃)に設定。高温は避ける。
・シルクの裏面から当て布をしてアイロンがけをする。
・細かな皺が気になる際には、軽く霧吹きをしてアイロンがけをする。
その他、シルクのお手入れに関するご不明点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。