世界一を獲得したクルーズトレイン「ななつ星 in 九州」の車内着をプロデュースしました
2022年10月15日、世界中の旅人が憧れるクルーズトレイン「ななつ星 in 九州」が運行開始9周年を迎えます。「ななつ星 in 九州」は節目となる同日より、車両と宿泊コースをリニューアルした周遊を開始。Foo Tokyoはリニューアルの一貫として、車内着のプロデュースを担当させていただきました。
私たちが同車両のプロデュースに関わるのは今回で2度目となり、1度目は客室内のブランケットを制作しております。
「ななつ星 in 九州」客室内ブランケット制作に関する記事はこちら
制作した車内着には九州の地で作られた素材を活用し、ゲストにリラックスしていただく着心地とやわらかさにこだわったパジャマであることを前提として、ディテールを構築しました。
プライベートな空間と社交場を行き来する車内体験に合わせて、パジャマの雰囲気をあえて崩し、「社交服」をテーマにデザインしました。これまで同車両では、パジャマはゲストルームのみの着用とし、バーラウンジなどの公共車両の入室は禁止しておりましたが、今回のデザインテーマの採用により、サロンスペース(2号車:サロンカー「木星」)のみ入室可能となりました。
2年連続世界一獲得、日本が誇るクルーズトレイン「ななつ星 in 九州」
九州7県を繋ぐレールを走る豪華寝台列車、ななつ星 in 九州。 米大手出版社コンデナスト社の旅行誌「コンデナスト・トラベラー」が実施した読者投票「コンデナスト・トラベラー リーダーズ・チョイス・アワード」のトレイン部門において2021年、2022年の2年連続世界一を受賞した日本初の寝台列車です。
九州の魅力と地域の人々との交流を楽しむ複数の宿泊コースが用意されており、ゲストは旅の期間中、7号車まで続くゲストルーム・バーラウンジ・茶室・サロンスペースなどが設備された車両に滞在します。
ななつ星 in 九州は今年10月、「100年をこえる物語をつなぐ。」をテーマに大幅リニューアル。九州の伝統や文化、旅を通して出会うすべての人や物との一期一会の出会いを通じて、新たな物語が始まります。
車内着デザイン・ディティール
生地は、福岡県南部の筑後地方で200年以上継承される藍染の木綿織物「久留米絣(くるめがすり)」を採用。同車両のコンセプトや魅力をトップス/ボトムスのディテールに注ぎこみ、「リラックス空間のための社交服」をデザインしました。配色には、車両空間に馴染むようにななつ星コンセプトカラーである古代漆色を織り交ぜています。
トップスは、タキシードの由来である「ショールカラーシャツ」から着想を得て、襟元のディテールを構築。襟元のパイピングやボトムスのウェストを調整する腰紐で、地域の人々とゲストを繋ぐ「絆」を表現しました。
ボトムスのフロント部分に一直線に縫われたステッチは、線路をモチーフにしています。ななつ星の体験が100年を超えるような遠い未来まで、永く輝き続けるように願いを込めて、ボタンにはななつ星のブランドロゴを刻印しております。
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