
世界中の旅人が憧れるJR九州のクルーズトレイン「ななつ星 in 九州」。Foo Tokyoは、同列車のクルーが着用する夏季制服の製作を担当いたしました。
私たちが「ななつ星 in 九州」の空間づくりに関わらせていただくのは、今回で3度目となります。1度目は客室でくつろぎの時間に寄り添うブランケットの監修・制作、2度目は車両リニューアルに伴うお客様用の車内着のプロデュースを担当してまいりました。
今回新たに担当したのは、クルーが夏季に着用する制服です。今回の夏季制服は、ドーンデザイン研究所・水戸岡鋭治氏のデザインのもと、九州のつくり手と連携して製作いたしました。
旅の時間を支えるクルーの装いには、美しい佇まいだけでなく、長時間の勤務を支える快適性、動きやすさ、日々のメンテナンスのしやすさが求められます。Foo Tokyoは、ブランドが大切にしてきた「上質な着心地」と「丁寧なものづくり」の視点を活かし、「ななつ星 in 九州」らしい品格ある装いの実現を目指しました。
▼これまでの「ななつ星 in 九州」に関する取り組みはこちらからご覧いただけます。
- 車内着の監修・制作
https://footokyo.jp/blogs/hotel-spa/in-tv
- 客室用ブランケット監修・制作
https://footokyo.jp/blogs/hotel-spa/in
久留米絣を用いた、九州の美意識をまとう一着

夏季制服のひとつである久留米絣シャツには、福岡県南部に220年以上受け継がれてきた伝統工芸・久留米絣を採用しました。
生地は、福岡県八女市の織元・下川織物によるもの。糸を先に染めてから織り上げる先染めの伝統技法と、100年前から使われている豊田自動織機による丁寧な製織によって、藍染ならではの奥行きある色彩と、やわらかな風合いを生み出しています。
「ななつ星 in 九州」のクルーは、九州を巡る旅の案内人でもあります。地域に根差した文化やものづくりの魅力を、装いを通じてもお客さまに届けたいという想いから、この久留米絣の制服が生まれました。
夏季の快適性に配慮した白シャツ

白シャツには、経糸に上質なコットンと高機能ポリエステルを組み合わせた糸を、緯糸には伸縮性のある特殊ポリエステルを使用しています。
汗を素早く吸い上げて蒸散させることで、夏季でも涼しくドライな着用感を保ちます。また、高密度な仕立てによる端正な表情と、適度なストレッチ性を両立。日々のメンテナンスがしやすい点も特長です。
一般的なストレッチ素材に使われるポリウレタンを使用せず、素材自体の構造で伸縮性を持たせることで、美しいシルエットと快適な着心地が長く続くよう設計されています。
美しい所作を支える、ジャケット・パンツ・羽織

ジャケット・パンツ・羽織には、軽さと動きやすさを備えた丸編みニット生地を採用しました。長時間の勤務でも体に負担をかけにくく、サービス中のしなやかな所作を支えます。
「表・接結・裏」の3層構造設計により、高いストレッチ性とキックバック性を実現。美しいシルエットとストレスの少ない着心地を両立しています。
さらに、吸汗速乾性に優れたポリエステル素材をベースにすることで、汗をかいてもさらりとした肌触りが続きます。白・黒ともに染色を行わない生地を用いることで、染色工程に伴うエネルギー使用を抑え、持続可能なものづくりにも配慮しています。


